校長挨拶
白鴎大学足利中学校長
堀口 智津子
本校は、昭和36年に英才教育を目標として開校し、今年で50周年を迎えました。この間、少数精鋭の教育方針のもと、個性を大切にして生徒の能力を最大限に伸ばすきめ細やかな教育をめざして進んできました。本校のビジョンは、「新しい時代を拓く人間教育」です。生きる力を身につけた人が新しい時代を拓く人間であるとの信念から、チャレンジ精神を持って世界を舞台に自己の人生を切り拓いていく人間教育を推し進め実践することが、本校の使命と責任であると考えています。
中学時代は、児童から少年・少女へ、そして青年へと急激に成長する人間形成の中核をなす大切な時期です。知的にも肉体的にも精神的にもたくましくしなやかに伸びるこの時期こそ、未来を生きる力を身につける必要があります。自己発見し、自らの方向性を定めることが大切です。本校には、高い志を持つ仲間と互いに切磋琢磨して高めあえるすばらしい環境があります。また、教師は個性豊かな生徒をあたたかく見守り、共に歩むきめ細やかな指導を行っており、学ぶことの楽しさや理解することの喜びを感じる環境があります。
生きる力を育成する上で、もうひとつの大切な側面は、良好な人間関係を築くことです。人は、少年時代にどんな人と出会い、どんな人と過ごしたかで人生が決まると言われています。本校の学校行事は活動の主体が生徒にあり、企画・運営が生徒の手に委ねられているものが数多くあります。学級のみの活動にとどまらず、異学年交流を取り入れた学校全体での行事など多彩です。おりおりに教師は助言・指導を行いますが、生徒の自主性を育てるために時には一歩退き、忍耐強くあたたかく見守ることもあります。生徒は戸惑いながらも教師の信頼に応えようと懸命に努力し、行事を運営しています。このように、学級・学年を超えた活動を通して、精神的に大きく成長するばかりでなく、上級生から下級生へと本校の良き伝統も継承されています。伝統は日々更新されることで新鮮さを維持し、今日まで脈々と受けつがれています。
さて半世紀を経た今年度、決意も新たに次世代へつなげる生徒の教育をめざして「中高一貫教育コース」を新設しました。このコースは、医学部等理系大学・学部への進学を希望する生徒を対象にしています。中高一貫教育のメリットを生かし、継続性を大切にした学習内容と効率的なカリキュラムで先取り学習を取り入れています。生徒の天分や秘められた可能性を最大限に引き出し、確かな力をつけるために、大学教員と白鴎大生によるT・T授業を実施するなど、多彩な授業形態を導入しています。また、大学教員や有識者によるシーガルセミナーを実施するなど、豊かな人間性を育てるための情操教育にも力を入れています。多くの方々に評価をいただいてきた卒業時に自由に進路選択できる従来のクラスは、「進学教育コース」として存続しています。
校訓「PLUS ULTRA」―さらに向こうへ―を具現するべく、今まで蓄積してきた伝統と実績を受けつぎ、さらなる発展をめざします。






